私にとって絵・マンガを描くことは罪だった
もともと絵やマンガを描くことが趣味ではあったのですが学生時代、絵を描いていることを周りに馬鹿にされていたので、どうも絵やマンガを描くことが苦痛でした。
苦痛と言いますか、自分が描きたいことが描けないんですよね、「またバカにされるんじゃないか」って。
絵やマンガって自分の魂を削って生み出していくじゃないですか。それを否定・バカにされることってナイフで心臓をめった刺しにされることと一緒なんですよ。
なのでコソコソ隠れて絵やマンガを描くようになるのですが、そうすると【自分は悪いことをしているんじゃないか？】という気持ちになってきて絵・マンガを描く＝罪という図式ができあがるわけです。
どうして描けるようになったのか
もともと夫には絵やマンガを描くことは言っていたのですが、夫の前では描きませんでした。ていうか描けませんでした。
「この人も私のことをバカにするんじゃないの？」って。それって夫からすれば失礼な話なんですけど（夫はそういうことをしないので）、15年もコソコソ罪悪感を蓄積してきたので簡単には人の言葉が信じられないのです。
フリーランスになり、仕事で絵・マンガを描く機会が多くなってきたのが4年前くらい。
居間で絵を描いていると夫がすごい褒めてくるんですよ。「いいね」「うまいね」と。
始めは「何言ってるんだ、コイツ。私のご機嫌取りか？」と思って無視（ひどいな）していたのですが、日が経つに連れて「うまくなってきたね」「色の塗り方変えたんだね」と変化を褒めてくれるんです。
するとだんだん心のモヤモヤが晴れていったんです。モヤモヤが晴れていくと、むくむくと「ちゃんとマンガを描きたい」という欲が生まれてきたのです。
絵・マンガを描くのが苦痛じゃなくなった次の課題
「ちゃんとマンガが描きたい！」と思えるようになると、見えるもの感じるものがすべて絵・マンガ中心になっていきました。
しかし次に待ち受けているのは「自分はあまり絵がうまくはない」という現実でした。
私は「どうせ誰にも見せない・見せれない」と考えていたので画力向上に一切手を付けていませんでした。今まで何をやっていたんだ。と自分を攻めたくなりますが、過去の自分は罪悪感を感じているのでそれどころではなかったんです。
ただ、絵の練習はしなくとも絵・マンガを描くことを諦めてくれていないだけエライな、と思うようにしました。
後ろめたい気持ちを抱えながら絵の練習に取り組んでいたらきっと、多分私なら完全に諦める。
だって、絵やマンガを描くのが苦痛なのに絵の練習をするって矛盾してるじゃないですか。
それでも楽しいということには変わりがない
「絵がうまくはない」という現実より「絵を描きたい‼」という気持ちが上回りました。
かなり時間がかかってしまいましたが、やっと絵とマンガを描くのが楽しい‼と思えるようになりました。
常々夫から「イベントに出たら楽しいよ」と言われていたのですが、去年はまだハイになってなかった・楽しい！と思えていなかったのでイベントには出れませんでした。
私が「楽しい‼」と思えたのは本当にこの半年です。
描いてる本人が楽しいと思えなかったらダメじゃないの？
そして先週、描いたマンガが印刷を経て手元に届きました。
楽しく描いていたので、製本されて冊子になったのを改めて読んだら冗談抜きに面白かったんです。
今までに自分が描いたマンガをそうやって読むことがありませんでした。むしろ、描いたものを見返すことさえ嫌だったから。
あまりにも嬉しかったので夫に伝えると
「描いてる本人が面白いと思わなかったらそれはダメなんじゃないかな…」
と言われてびっくりしました。
だって、今まで自分は楽しいと思っていなかったから。
そんな単純な答えを私は数十年わかっていなかったのです。
たしかに、今まで描いていたものは最後まで描ききることができませんでした。
今は登場人物すべての人生を描ききりたい！と思うほどです。
まとめ
私は今、絵・マンガを自分で生み出すことが楽しいです。
「こういうのが好きなんでしょう？」とマンガを描くことがなくなりました。（逆に企業案件は得意でしたが）
絵・マンガを描くことが好きなのにいざ描くと苦痛というは大変ツライことです。
今は誰かに褒めてもらわなくても（夫はひたすら褒めてくれますが）自分で自分のマンガが面白いと思えるし、芯がブレなくなりました。
自分の描いたマンガが自分が好きじゃないって悲しいしツライし、それを好き‼と言ってくれる人を疑ってしまいますよね、
と描いていて自己肯定感って絵とマンガ、製作物全てに言えることなんだなと思いました。
自分の絵・マンガに自信がない人、私がめっちゃ褒めるのでどうぞ気軽に話しかけてくださいね‼→@nukkey2013
ぬっきぃ
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